茨木一号の結果

茨木一号の成果を簡単に評価してみた。

研修の最後の記念に、茨木一号の大雑把な評価をしてみよう。

茨木一号に使ったおおよその資材と費用は、ニームケーキに5000円、ニームスプレーに2500円、ヨウリンに700円、種代は2000円にしとこう。

合計は約一万円程度。

次は売店で野菜を売った利益。

5・6月 1173

7・8月 3655

9・10月 2006

11・12月 561

1月 111

合計7446円

一見赤字と思えるが、実際に使った資材は全体の半分少々で、半分近く余っているので、その分を経費から外すと、黒字に変わる。

単純に大体1~2000円程度の儲けが出た計算だ。

自然農法と炭素循環農法を組み合わせたエコロジー農法は、資源豊富な鯉淵学園のインフラ特性を存分に活かして見事に利益を生み出した。

慣行栽培的なやり方では、手間もコストも無駄に掛かるので、もっと売上を出さなければ儲けは出せない。

前に見学に行ったとある農家さんからこんな話を聞いた。

「とある農業人は年収一千万だが、それをするのに九千万ものコストを掛けて一億円を売り上げている。馬鹿げた話だとは思わないかい?」

手間もコストも徹底的に省いたエコロジー農法なら、例え野菜の値段が安くても、売った量が少なくても、十分に儲かる筈だ。

手間と費用を掛けて作られた高価な野菜と、消費者はどっちを選ぶだろうか?

自分なら、同じ有機農業の野菜なら、安い方を選ぶ。

野菜が安いままでも農家が儲ける方法は、手間と費用を掛けずに野菜を作る事。

これなら売り手も買い手も得するウインウインの関係が成立するのではないかな?